DOLL(6)です。

親愛なるものたちへ――。
あなたたちに、どうか神のご加護があらんことを――…。
人形たちが紡ぐ夢の鎮魂歌、完結!!数年前、ケイラは敏腕実業家のデュアルドと恋に落ちた。
父親の反対を押し切って結婚したものの、三日で破局を迎える。
デュアルドの目的が父の会社の乗っとりだと聞かされ、ケイラは夫のもとを去ったのだ。
その後、父の事業は破綻し、自殺した父は莫大な借金を遺した。
華やかな暮らしから一転、いまは身を粉にして働く毎日だ。
働いても働いても、返済までの道は遠い。
そんな折、ギャンブルに手を出し負けのこんだ弟が襲われた。
たまらずかつての夫デュアルドに助けを求めたが、彼は条件をつけてきた。
もう一度、二人が結婚すること、と……。
さまざまなイベントを主催する興行主のもとで働いているアビーは、あるオペラ歌手のロンドン公演を実現させるため、イタリアを訪れた。
ところが山中に立つ彼のヴィラに向かう途中で道を間違えてしまう。
救ってくれたのは、偶然にもオペラ歌手の異父兄、マックスだった。
どこか陰のあるセクシーな彼に、アビーの胸はざわめく。
マックスも彼女に惹かれるものを感じたらしく、契約を終えた彼女に町を案内しようと申し出た。
陽光あふれるイタリアで恋に落ちるのに時間はかからなかった。
その一方で、アビーはマックスにのめりこむことを恐れていた。
遠からず彼は私の態度に不審を抱くだろう。
そうしたらこの恋は……。
「ポケットの中身を出したまえ」主催者のレオ・マカリオスに言われて、アンナは凍りついた。
ルビーのブレスレットが見つかったら、身の破滅だ。
宝石の発表会にモデルとして参加したのが悪夢の始まりだった。
数分後、ついにルビーがポケットから引き出された。
身を震わせるアンナに、レオはある選択を迫った。
「盗みを償う方法は二つある。
刑務所に行くか、きみに飽きるまで、ぼくを喜ばせるか。
どちらがいい?」私に性の奴隷になれと? 冗談じゃないわ。
だったら刑務所に……? 翌日、アンナはレオの別荘があるカリブ海の島へと旅立った。
サーシャとは四十歳以上年の離れた夫カルロが亡くなった。
世界中にホテルを所有していたカルロだったが、経営に失敗し、遺されたのは、ホテルを担保に借りた数百万ドルの負債と、九歳になる双子の息子たちだった。
そしてついに、数百万ドルを出資した個人投資家が、サーシャと息子たちの滞在しているサルデーニャ島に現れる。
彼を見て、サーシャは驚愕した。
その人物こそ、カルロの又従弟で、彼女の元恋人ガブリエルだった。
十年前、愛を返してくれない彼に絶望し、サーシャはカルロに走った。
ガブリエルは、そのときの仕返しをするつもりに違いない。
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